二つの試合と二つの結果

きょうはちとマジメな話。

今日は洒落た喫茶店で遅い昼食をとったのですが、そこですごいものを見てしまいました。
隣のテーブルに陣取った、30代くらいの男性3人と年配の女性一人がでかい声で口論しとるのです。もう、いやでも話が耳にはいってくる。

どうやら男性は女性の娘婿で、義母である女性に金を無心しているらしい。金がないから会社を売りたいなどとすごんでおります。ところが女性のほうは、どうせ飲んで使ってしまうので（なんか月40マン飲んで、貯金も食いつぶしているらしい）コレ以上は渡せないし、会社も売らないと譲らない。

住宅街のマダムたちが集うおしゃれな喫茶店に殺伐とした空気が流れ、他のお客も固唾を飲んで見守っておりました。
いやー…。あんなところであんな話をあんな声でしなくても…。何より、お金がからんでくると人間って浅ましくなるものなのですね。ふう…。

それはさておき。Wカップ、日本引き分けでしたねー。残念。サッカーはほとんど興味ないのですがさすがに試合は見ました。
一方、お隣の韓国は2-0でワールドカップ初勝利。

この勝利、恐らく韓国の人にとっては、単にWカップ初勝利という以上に大きな意味を持つと思います。初戦、日本は引き分けだったのに韓国は勝利したのですから。

サッカーはナショナリズムのスポーツだと言われますが、韓国の人々は今日の勝利をどんな気持ちで祝ったのでしょう。

過去、韓国の地と人々は日本の植民地として搾取されつくしました。人間、やられた側は忘れないがやった側は忘れるものと言います。

母国の引き分けで喜び、韓国勝利のニュースも能天気に明るく伝える日本。大統領自ら観戦に赴き、母国の勝利に国全体が沸きあがる韓国。
日韓共催という語句の裏に、いまだ両国の深い溝が横たわっているのではないか。そしてその溝は、日韓の近代史が双方の学校できちんと教えられない限り決して埋まらないのではないか。そう思えてなりません。